千葉市民会館 取壊/移転
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千葉市民会館(千葉県千葉市中央区要町1-1)の取壊/建替が正式に決定しました。当会館は東千葉駅そばに佇ずむ地域密着型の市民会館。1973年に 旧国鉄千葉駅の跡地に開館したことをその起源とします。
地下1階の小ホールは比較的規模の小さい講演会や研修等に利用されます。2階の大ホールでは規模の大きいコンサート等の開催も可能。そして3階4階には会議室が整備されており大小様々な用途に利用されています。
半世紀に渡り市民に寄り添い、地域の文化振興にも大きく寄与した施設ですが、近年は施設の老朽化問題や耐震性問題がクローズアップされていました。そしてJR東日本が計画する再開発計画の実施に合わせてその長きに渡る役割を終えることとなります。
「近所に住む私にはとても愛着のある施設です。設備はちょっと古いけれど清潔感があります。大ホールで開催された東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートも何回か足を運びました。多くのよき思い出が沢山詰まっています。もうすぐ取り壊されるそうですがやはり寂しいです。いままでありがとうという気持ちで一杯です。」市内在住の女性の言葉です。
長年に渡り当館が果たしてきた役割はJR東日本千葉支社跡地に建設される新千葉市民会館に引き継がれます。ゆかりのある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。それが現千葉市民会館への最後のご挨拶になるかもしれません。
(2022年4月執筆)
多くの人々の大切な思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA
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