倉敷市立下津井中学校 閉校
- 文化・教育施設
瀬戸大橋を眼下に望む高台、岡山県倉敷市下津井吹上に位置する下津井中学校は、昭和22年(1947)の開校以来、地域の教育の要として歴史を紡いできました。当初は小学校に併設されていましたが、昭和33年(1958)に現在地へ移転しました。特筆すべきは、松島、釜島、六口島といった離島に分校を設け、島嶼部の子供たちの学びを支え続けたことです。また、同年には県内でも早期に特殊学級(当時の名称)が設置されるなど、多様な生徒に寄り添う教育の土壌があり、それは近年のICTを活用した個別最適な学びの推進にも受け継がれています。
古くから港町・宿場町として栄えた下津井の風土の中で、生徒たちは地域社会と深く関わりながら成長してきました。かつて900名近くいた生徒数は減少しましたが、閉校を前にした令和7年(2025)11月に開催された「大同窓会」には、10代から80代まで約400名の卒業生が集結しました。地区対抗の綱引きや恩師との再会に会場は沸き返り、世代を超えた地域の絆の強さが示されました。
同校は令和7年度(2025年度)をもって79年の歴史に幕を下ろし、令和8年(2026)4月より義務教育学校「下津井学園」として新たなスタートを切ります。長きにわたり地域教育を支え続けた運営主体の皆様に深甚なる敬意を表します。卒業生や教職員の皆様、学び舎でのあたたかい記憶に、今一度思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(2026年1月執筆)







