Final 2024年6月30日 記事長崎次郎書店 休業のイメージ画像 History 150年

長崎次郎書店 休業

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長崎次郎書店は、熊本市中央区新町にある老舗書店で、1874年に創業しました。150年以上の歴史を誇り、熊本県内最古級の書店として知られています。

もともと書籍商を営んでいた初代の長崎次郎が、新町に店を構えて「長崎次郎書店」を開業しました。その後、西南戦争で店屋が全焼する被害を受けましたが、すぐに再建を果たしました。1924年には、現在の建物が建てられました。この建物は、明治・大正期に活躍した建築家・保岡勝也氏の設計によるもので、国の登録有形文化財にも指定されています。

長崎次郎書店は、単なる書店としてだけではなく、文化人の集まる場所としても知られていました。森鷗外をはじめ、多くの著名人が好んで足を運んだ書店としても知られます。その佇まいも美しく地域を代表する景色を構成する存在ですが、書店業界全体の不振に加え、建物の老朽化などの諸事情を理由として、2024年6月30日に休業しました。

長崎次郎書店の150年以上の歴史と文化的な価値は高く評価されており、熊本市の近代史と深く結びついています。今後も、その貴重な歴史が繋がれてゆくことが期待されます。

(2024年7月執筆)

PHOTO:写真AC

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