九戸村立山根小学校 閉校
- 文化・教育施設
九戸村立山根小学校(岩手県九戸郡九戸村山根第10地割3-4)は、岩手県北部の自然豊かな地域に位置する小学校です。山根小学校は地域との結びつきを重視した教育活動を展開しており、地域住民と協力してさまざまな行事を行っています。「児童たちに収穫の楽しさを体験してもらいたい」という地元の方々の呼びかけによって、地元農家が所有するさくらんぼ畑で収穫体験が実施されました。この収穫体験は、児童たちに自然や農業への理解を深める機会を提供するとともに、地域との絆を育む重要な活動となっています。また、秋にはリンゴ狩りも行われるなど、四季折々の自然を活かしたイベントが開催されています。
山根小学校が所在する九戸村は、1955年に戸田村、伊保内村、江刺家村の合併によって成立した歴史ある村であり、その地形は北上山地の丘陵に囲まれた盆地状となっています。村内には急峻な山々や波状丘陵地が広がり、瀬月内川沿いには限られた平野部が存在します。このような地形的特性から、農業が地域経済の重要な柱となっています。
地域に愛された学び舎ですが、少子化と過疎化の影響を受けて九戸村内の小学校は統廃合が進められており、山根小学校もその一環として2025年3月31日に閉校する予定です。統合後は「九戸小(仮称)」として新たな学校が開校される計画であり、伊保内小学校校舎が改修工程を経て新校舎として活用される予定です。
山根小学校はその長い歴史の中で地域と共に歩んできた学校であり、多くの卒業生や関係者にとって思い出深い場所となっています。閉校を迎える今、この学校にゆかりのある方々や思い出を持つ方々にはぜひもう一度足を運び、その歴史と地域とのつながりを感じていただきたいと思います。
(2025年3月改筆)