阿南市立椿町中学校 閉校
- 文化・教育施設
阿南市立椿町中学校は、徳島県阿南市椿町宮ケ谷23に位置し、太平洋に面した温暖な気候と豊かな自然、伝統文化が息づく地域に根差した教育機関として長年親しまれてきました。
同校は、学業だけでなく、地域との連携を重視した多彩な取り組みで知られており、その中でも特にウミガメ保護活動が際立っています。蒲生田海岸では、海岸の清掃活動やウミガメの卵の移植、子ガメの放流といった具体的な保全作業が行われ、地元の生態系保護に貢献しています。新入生は、入学直後からウミガメ学習の一環として海岸清掃に参加し、自然とのふれあいや環境保全の大切さを身をもって学んでいます。また、毎年6月の第1日曜日には、地域のボランティアと連携して広範囲な海岸清掃を実施するなど、地域全体が一体となって環境問題に取り組む姿勢が見られます。
多くの卒業生にとって、椿町中学校は知識や友情だけでなく、地域社会とのつながりを深める貴重な場所でした。しかし、2025年3月31日をもって同校は閉校となり、長年にわたって地域に根付いた歴史に幕を下ろすこととなります。学校にゆかりのある方々や、かつてこの場所で学び多くの思い出を紡いだ皆様にとって、閉校は一つの時代の終わりを意味します。ぜひ、この歴史ある場所を再訪し、かつての温かな記憶や地域の誇りを感じてみてはいかがでしょうか。
（2024年10月執筆）
