練馬区立美術館 解体/取壊
- 文化・教育施設
練馬区立美術館は、1985年に開館し、地域の文化拠点として長年親しまれてきました。日本の近現代美術を中心に企画展を開催し、練馬区にゆかりのある作家の作品を含む約7,500点もの作品を収蔵しています。開館以来、美術館は単なる展示施設にとどまらず、区民が美術に親しみ、理解を深められる場所を目指してきました。美術講座やワークショップの開催、展示室や創作室の貸し出しなど、多くの人が参加できる開かれた美術館として機能してきました。
2020年には開館35周年を迎え、記念展「35年の35点展」を開催しました。この展覧会では、過去35年間の全展覧会のチラシやポスター、各年から選ばれた35点の所蔵品が展示され、美術館の歴史を振り返る機会となりました。
しかし、現在の建物は2024年末で運用を終了し、2028年秋には平田晃久氏の設計による新施設に生まれ変わる予定です。新しい美術館の誕生を心待ちにしながら、これまでの思い出を胸に刻む良い機会となるでしょう。ぜひ足を運んで、練馬区立美術館の魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
(2025年2月執筆)
PHOTO:写真AC