山元町立中浜小学校 閉校
- 文化・教育施設
東日本大震災の震災遺構である山元町立中浜小学校(宮城県亘理郡山元町坂元字久根22番地の2)の保存整備工事が始まり、2020年に公開される予定です。
同校は宮城県南部、山元町の海の近くにあります。東日本大震災時に児童、職員ら90人が屋上に避難し津波の被害を逃れましたが、津波が2階まで到達したため校舎は水没。小学校周辺の建物は流失、校舎だけが残った状態でした。既に体育館は解体され、校舎の窓ガラスや扉は流失しましたが、壁や柱などは当時のままの状態で保存されています。同校は震災後に移転、さらに2013年に統合により閉校となり、その歴史に幕を下ろしていますが、震災遺構として多くの人が見学に訪れていました。
この校舎を後世に残し震災の教訓を伝えていくため、避難した全員が助かった屋上の屋根裏倉庫を内部から見学できるように整備し、メモリアル広場も設置されるとのことです。
(2019年12月執筆)