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池島炭鉱

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西彼杵半島の西沖合約7kmに浮かぶ周囲約4kmの池島。ここに池島炭鉱は存在していました。1913年に三井鉱山が長崎県大瀬戸町松島の鉱区を買収し、松島炭鉱株式会社を設立します。この会社がのちに池島の用地を買収し石炭の営業出炭を開始したのが1959年のことです。特に高度経済成長期には日本の基幹産業として良質な石炭を供給。島全体も大きく潤い高層アパートの社宅群が数多く建設されます。島内人口は7000名を超過するほど増加し商店街や学校も作られ、労働者は高給を得ていました。

隆盛を極めた池島炭鉱ですが、炭鉱内での事故が相次いで発生し問題となります。そして1998年の電力自由化によって当地の石炭は価格競争力を失い、ついに2001年11月29日の閉山に至ります。

40余年に渡り、日本経済を支え、多くの人々の人生を支えた池島炭鉱。現在は廃墟を伴ったゴーストタウンの様相を呈しますが、ここに豊かな営みがあったことが体感できる場所ともいえます。ご興味のある方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。巨大な選炭工場、竪坑櫓、炭鉱住宅群など島内全域に渡る大規模な産業遺構があなたを迎えいれてくれることでしょう。

(2021年6月執筆)

 

池島炭鉱

日本の高度経済成長をささえた一大産業でした。

 

地に足をつけた人々の日々の営みを感じ取ることができます。

 

池島炭鉱

地域の先人たちの営みを忘れないようにしたいものです。

PHOTO:kattyan

 

池島炭鉱跡/長崎ドローン4K空撮

引用:NAP DRONE TEAM 様

 

美しい島の景色が楽しめる作品です。

在りし日の島の営みを感じ取ることができるかもしれません。

 

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