鳥屋野運動公園野球場 建替か
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新潟市の鳥屋野運動公園野球場は、1963年に1964年の新潟国体開催に合わせて開場した、県内で最も歴史ある野球場の一つです。しかし開場直後、新潟地震による大きな被害を受け、その歴史は災害からの復興と共に始まりました。
その後、新潟県の野球の聖地として、高校野球や社会人野球の中心的な舞台となり、数々の熱戦が繰り広げられました。プロ野球も1966年から通算43試合が開催され、多くの野球ファンに夢と感動を与えてきました。2009年にHARD OFF ECOスタジアム新潟が完成してからは、その主役の座を譲りましたが、アマチュア野球を支える重要な存在として親しまれ続けました。
築60年を超え老朽化が進む中、2024年の能登半島地震で被災し使用不可能となりましたが、新潟市はその歴史的価値と市民の想いを汲み、現在の場所で建て替えることを表明しております。今後は関係者間の協議により新施設の基本計画が策定される予定です。長きにわたり新潟の野球文化を支えてきた球場の運営関係者に深い敬意を表します。そしてこの地で汗を流した選手たち、声援を送った観客一人ひとりの思い出が、新しい球場へと受け継がれていくことを期待いたします。
(2025年6月執筆)
PHOTO:PIXTA