鉾田市立上島西小学校 閉校
- 文化・教育施設
茨城県鉾田市梶山に位置した鉾田市立上島西小学校は、2022年3月末をもって147年の輝かしい歴史に幕を下ろしました。
その起源は、日本の近代教育が始まった1875年に遡ります。梶山古墳群に代表される古代からの歴史が息づくこの地で、学校は時代の変遷と共に歩み続けました。明治期の「尋常小学校」としての設立から、戦時下の「国民学校」への改称、そして戦後の民主教育への転換と、その校名は日本の歩みを映してきました。1955年の大洋村発足、2005年の鉾田市誕生といった行政の節目ごとに校名を変えながら、常に地域教育の中核を担ってきました。当校ならではの歴史として、北浦の豊かな恵みを生かした食育が挙げられます。児童たちはコイやシラウオといった地元の味に親しむことで、地域の産業や文化、そして命の尊さを肌で学び、郷土への愛着を深めました。これは、学校が単なる学び舎ではなく、地域のアイデンティティを育む文化の中心であったことを物語っています。
長きにわたり地域社会の発展に尽力された歴代の運営管理主、教職員、そして関係者の皆様には、深く敬意が表されます。卒業生や関係者の皆様には、多くの思い出が刻まれたこの地を、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2025年9月改筆)
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