梅津会館
- 文化・教育施設
梅津会館は1936年、茨城県常陸太田市出身の実業家・梅津福次郎氏の寄付によって建設されました。この建物は、関東大震災後の耐震性向上への関心が高まった時期に、鉄筋コンクリート造で建てられ、当時の最新技術とデザインが採用されています。竣工当初は太田町役場として使用され、庁舎前には福次郎氏の胸像が設置されましたが、戦時中の1943年に供出され、その後1954年に再建されました。
1978年に市役所機能が新庁舎へ移転すると「梅津会館」と改称され、1980年には郷土資料館として開館し、地域の歴史や文化を伝える場となりました。1999年には国の登録有形文化財に指定され、後の東日本大震災では耐震改修工事が行われています。
現在もその独特な洋風建築様式と歴史的価値を保ちながら、市民や観光客に親しまれています。是非一度当地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2025年4月執筆)
PHOTO:写真AC