奥出雲町立亀嵩小学校 閉校
- 文化・教育施設
奥出雲町立亀嵩小学校(島根県仁多郡奥出雲町亀嵩2206)は、長い歴史と豊かな文化を持つ地域の教育の中心として存在してきました。この地域は古くから「雲州そろばん」の産地として知られ、日本の2大そろばん産地のひとつとして栄えてきました。雲州そろばんは、亀嵩の地主がそろばんの修理を依頼したことをきっかけに、村上朝吉が手回しロクロを開発して、精度の高いそろばん製作が可能になったことで、産業が発展したとされています。
このような地域にある亀嵩小学校では、地域の特色ある歴史を活かした教育活動が行われてきました。「心に残る文化財子ども塾」では、奥出雲町や亀嵩周辺にある遺跡について学び、地域の特色ある歴史について理解しました。それに加えて奈良の大仏づくりと奥出雲町の関わりについて学ぶなど、地域の歴史と文化を大切にする取り組みが行われてきました。
2026年3月31日に閉校を迎え、長年の歴史に幕を下ろす亀嵩小学校ですが、その歴史は地域の方々の心に深く刻まれています。この機会に、ぜひ現地を訪れ、豊かな歴史と文化が息づく亀嵩の地を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
(2024年11月執筆)