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【一畑電鉄】出雲大社前駅舎

  • 建物・施設

一畑電鉄出雲大社前駅は、島根県出雲市大社町に位置し、出雲大社への玄関口として長年親しまれてきた鉄道駅です。開業は1930年2月で、当初は「大社神門」と呼ばれましたが、1970年10月に現在の「出雲大社前駅」へと改称されました。

駅舎は鉄筋コンクリート平屋建で、ふくらみのある半円形の緑色の屋根と、教会を思わせるカラーグラス(ステンドグラス)の窓が特徴です。白く塗られた内壁や高い天井が開放感を演出し、時間や天候によってステンドグラスの光が床に美しい模様を描き出します。このモダンな洋風建築は、和風の旧国鉄大社駅とは対照的な存在として地域の景観に彩りを添えてきました。

一畑電鉄自体は1912年創立、参拝客の輸送を目的に路線を拡大し、1930年の大社線開通とともに出雲大社前駅が誕生しました。以降、出雲大社への参拝や観光の拠点として重要な役割を果たし、地域住民や観光客にとってなくてはならない交通拠点となっています。JR大社線が1990年に廃止された後は、出雲大社と市街地を結ぶ唯一の鉄道駅としてその存在価値がさらに高まりました。1996年には、駅舎が国の登録有形文化財に指定され、2009年には経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されました。近年でも多くの利用者数が維持されており、観光シーズンには参拝客や旅行者で賑わいます。

現在、駅は一畑電車株式会社が管理運営し、地元の歴史や文化を伝えるシンボルのひとつとして大切に保存されています。長年にわたり地域とともに歩み続ける出雲大社前駅とその管理者様の尽力には大きな敬意が表されています。ぜひ一度この歴史ある駅舎を訪れ、出雲大社参拝や出雲のまち歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(2025年5月執筆)

 

歴史ある美しい駅舎が当地を彩ります。

PHOTO:写真AC

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