畠中家住宅
- 文化・教育施設
畠中家住宅は、明治時代に高知県安芸市土居村(現・安芸市土居)の地主の畠中源馬氏によって建てられました。源馬は幼少期にアメリカ製の八角柱時計に触れたことをきっかけに時計への興味を深め、独学でその構造を学びました。そして、1887年頃には歯車や分銅といった部品をすべて手作りし、自作の時計を完成させました。この時計は「野良時計」と呼ばれ、農作業中の村人たちが時間を知るために利用されました。
畠中家住宅の主屋には擬洋風の時計台が設置されており、地方における近代化の象徴として評価されています。1996年には国の登録有形文化財として指定され、その価値が広く認められました。しかし、2004年に管理者様が亡くなったことで一時停止しました。その後、遺族らの協力により後に再稼働し、現在も地域文化の象徴として親しまれています。この建物は内部公開は行われておりませんが、公道からその美しい外観を眺めることは可能のようです。
(2025年4月執筆)
PHOTO:PIXTA