室戸市立元小学校 閉校
- 文化・教育施設
室戸市立元小学校(高知県室戸市元甲1854)は、土佐の東の最先端にあり、温暖な気候にある室戸市にある小学校です。1875年に安芸郡7区26番小学校として元村浦に設立されました。その後元尋常小学校と改称され、以来長きにわたり、室戸の海辺で子どもたちの教育を担ってきました。
同校は古くから学校教育の一環として、ウミガメの保護活動を行っています。低学年は生活科の時間などを、高学年は主に総合的な学習の時間を利用し、ウミガメについての学習や体験的な活動を行っています。この活動は、室戸の豊かな自然環境と共生する地域文化を象徴するものとなりました。また、小規模校の良さを活かし、それぞれの子どもに寄り添った教育活動を特色としています。
しかし室戸市内の学校再編が進められた結果、長い歴史を持つ元小学校も2025年3月31日に閉校の時を迎え、150年の歴史に幕を下ろすことになりました。閉校を前にして多くの卒業生や地域の方々が懐かしい思い出を語り合っています。この歴史ある学校の最後の姿を見るため、ぜひ一度この場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2024年11月執筆)