高崎市立川浦小学校 閉校
- 文化・教育施設
高崎市立川浦小学校(群馬県高崎市倉渕町川浦1414-1)が、その長い歴史に幕を下ろしたのは2011年3月末のことでした。当校の創立は1874年に遡りますので、実に137年の長きにわたって当地の子ども達を見守ってきた学舎でした。
高崎市の北西端に位置した当校は、最終年度の4月には全校児童数が20名という小規模校であり、きめ細かい学習指導で子ども達の学びを支えていました。烏川の源流地域という豊かな自然環境に恵まれ、「緑の少年団」と呼ばれる活動を中心に、学年の違いを越えて協力しながら森林や野鳥などに親しむ体験学習など、特徴的な取り組みが行われていました。
当校の校章には、烏川の流れがデザインされています。さまざまな川と合流しながら太平洋へ注ぎ世界へとつながる烏川のように、子ども達が広い世界へ羽ばたいてほしいという願いが込められているとのことです。
役目を終えた学舎は、その後、子ども達が英語で生活する山村留学施設として、子ども達を見守り続けています。興味を持たれた方は一度この地を訪れて、志高き先人の営みに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(2021年12月執筆)
懐かしい記憶が呼び起こされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
卒業生・先生・地域住民など関係者様の心の中に、美しい思い出が永遠に記憶されますように。
PHOTO: 廃校5000 様