湯吹きの滝
- 建物・施設
群馬県みなかみ町にある湯吹きの滝は、幅20m、落差8mの堰堤です。
戦前、この地域は度々土砂災害に襲われており、人々の暮らしを脅かしていました。この問題を解決するために1940年、まだ重機が普及していない時代に、土砂災害を防ぐために人力で石を積み上げて造られました。時は第二次世界大戦前夜です。軍需物資の生産が優先され、土木工事などに必要な資材が不足していました。厳しい状況下でも、人々は力を合わせ、湯吹きの滝を完成させたという史実を有します。
湯吹きの滝は、自然の力と人間の技術、そして歴史を刻む貴重な産業遺産です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ロマンに満ち、清涼感溢れる滝はきっとあなたを暖かく迎えてくれるはずです。
(2024年1月執筆)
PHOTO:写真AC