高崎市立入野小学校 多比良分校 閉校
- 文化・教育施設
高崎市立入野小学校多比良分校(群馬県高崎市吉井町多比良2637)が、その歴史の幕を下ろしたのは2007年3月末のことでした。その歴史は130年を超えると、かつての校長先生が文書に残しています。閉校が吉井町が高崎市と合併する前であったため、現在も校地の入り口に残る門柱には「吉井町立入野小学校多比良分校」と彫り込まれたプレートが掲げられています。
当校の校舎は、牛伏山に見守られた旧吉井町の多比良地区に建てられました。かつて養蚕など農業中心の生活が営まれていた地域であり、今も里山の自然が残る丘陵地の一角に当たります。多比良古墳などの遺跡や、メディアでも取り上げられる「吉井どろんこ祭り」などで知られる地域でもあります。
閉校後も学び舎の建物は残されており、文化財の保管庫や、ボーイスカウトの拠点として日々の訓練に使われるなど、地域の歴史やコミュニティとのつながりが続いているようです。興味を持たれた方は、一度、当地を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2022年3月執筆)
確かにここに学び舎が存在した。その証です。
新しい役割を担って、引き続き地域の大切な場所であり続けているようです。
PHOTO: 廃校5000 様
人情コメディ映画「ハラがコレなんで」でお話の舞台となっている長屋は、多比良分校の跡地を利用したセットで撮影されたそうです。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?