伊勢崎市立女子高等学校 閉校
- 文化・教育施設
伊勢崎市立女子高等学校(群馬県伊勢崎市昭和町1712番地2)が、歴史に幕を下ろしたのは1993年3月末のことでした。1954年の設立以来、約40年の長きにわたり、女子高等教育の学舎として営みを紡いできましたが、1993年に男女共学の伊勢崎高等学校へと組織変更が行われ、校舎も移転しました。
設立後まもなく、当校のシンボルである円形校舎が完成しました。曲面を描く美しいガラス張りの建物は、卒業生や学校関係者の心に思い出として残っていることでしょう。当校が閉校して学び舎が移転した後も、円形校舎は内部を改装し、「絣の郷交流館」として地域の人々の活動の場となっていました。東日本大震災で被災したため、2012年に惜しまれながら解体されましたが、跡地には、1階建てではありますが、元の校舎の面影を色濃く残した円形の建物が竣工しました。
学び舎の建物は、一部は解体されてしまいましたが、今もこの地に残るものもあるそうです。当校にゆかりのある方は、この地を訪れて、学びの営みを紡いできた人々の思いかけらを探してみてはいかがでしょうか。
(2022年5月執筆)
懐かしい記憶が呼び起こされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
地域の学び舎を守り抜いた先人達の強い想いを引き継ぎたいものです。
PHOTO: 廃校5000 様