石巻市立荻浜中学校 閉校
- 文化・教育施設
石巻市立荻浜中学校(宮城県石巻市穀町14番1号)がその長い歴史の幕を閉じようとしています。東浜中学校と旧・荻浜中学校が統合して現在の地に荻浜中学校が移されたのが、1892年(昭和57年)のことでした。それから41年にわたり、牡鹿半島の子供たちの学び舎として歴史を積み重ねてきました。
豊かな海の恵みや天然の良港が多い当校の学区は、カキの養殖や魚漁が盛んな地域です。しかし、東日本大震災でこの地域は大きな被害を受け、当校の校舎も住民の避難所となりました。その後、学校生活は落着きを取り戻しましたが、生徒の転出が続き当校の生徒数は減少、閉校を迎える2022年度の在籍は3人となっています。
伝統芸能「獅子風流(ししふり)」の伝承や、近隣小学校との合同運動会、生徒たちの体験学習など、地域ぐるみで支えられてきた学びの営みがここにはあります。当校にゆかりのある方は、今一度、この地を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2022年8月執筆)