Final 2025年3月30日 記事出島航路 廃止のイメージ画像 History 58年

出島航路 廃止

  • 乗り物

宮城県女川町の本土と離島・出島を結ぶ出島航路は、1967年に運航を開始して以来、58年もの長きにわたり島民の生活を支えてきました。この航路は、通勤や通学、買い物といった日常の移動手段としてはもちろん、物資の輸送や災害時の復旧活動、さらには東日本大震災の際には一時運航が途絶えるも、4か月後には再開されるなど、地域の復興にも大きな役割を果たしてきました。

2024年12月19日には、島民が長年待ち望んだ出島大橋がついに完成し、出島と本土が陸路で直接結ばれることとなりました。これにより、車で町中心部まで短時間でアクセスできるようになり、医療機関への移動や観光振興への期待も高まっています。

この橋の開通に伴い、2025年3月30日をもって出島航路はその歴史に幕を下ろしました。最終運航日には、多くの島民が港に集まり、大漁旗を掲げて長年活躍した旅客船「しまなぎ」を見送りました。島民の暮らしや思い出、そして数々の別れと出会いの場となってきた出島航路。かつての船旅や港の風景を、今一度心に思い描いてみてはいかがでしょうか。

PHOTO:PIXTA

(2025年3月執筆)

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