マンガッタンライナーI 引退
- 乗り物
仙石線マンガッタンライナーIは、2003年3月に宮城県石巻市の街おこしと仙石線の活性化を目指して運行を開始しました。車体には石ノ森章太郎作品のキャラクターがデザインされ、「サイボーグ009」「仮面ライダー」「ゴレンジャー」「ロボコン」の4つの車両で構成されています。2011年3月11日の東日本大震災により、仙石線は一部区間が長期運休となりましたが、2015年5月に全線運転を再開し、マンガッタンライナーIも復活しました。
20年以上にわたり多くの人々に愛され続けてきましたが、車両の経年に伴い、2025年3月23日をもって運行を終了することが決定しました。
当モデルの引退後は、後に誕生した「仙石線マンガッタンライナーII」や「仙石東北ライン」のマンガッタンライナーが、その歴史と精神を引き継いでいきます。当地の震災復興の象徴のひとつであるマンガッタンライナーI。その引退は一つの時代の区切りとなりそうですが、同時に新たな章の始まりでもあります。最後の運行までに、ぜひ一度当地を訪れ、この特別な列車の姿を記憶してみてはいかがでしょうか。
(2025年1月執筆)
PHOTO:PIXTA
「サイボーグ009」は、石ノ森章太郎氏が手掛けたSFアクション漫画です。1964年に連載開始。物語は、世界各国から集められた9人の男女が、悪の組織「ブラックゴースト」によって強化改造され、最強の兵士「サイボーグ戦士」となるが、組織の野望を阻止するために反旗を翻えるというもの。主人公・島村ジョー(009)は加速装置を持ち、他の仲間たちもそれぞれ特殊能力を備えています。彼らは人間としての苦悩を抱えながらも、平和のために戦い続けます。
社会問題や戦争、科学技術の発展による倫理的問題をテーマに描かれ、アニメ化や映画化も多数されました。時代が変わっても今なお色あせない名作と言えそうです。