海南市立南野上小学校 閉校
- 文化・教育施設
海南市立南野上小学校(和歌山県海南市次ケ谷80)は、1875年に日新小学校として開校し、その後いくつかの改称や校区合併が行われています。1957年に南野上村が海南市へ合併したことを機に、校名も海南市立南野上小学校に改められました。1947年当時は全校児童が344人にのぼりましたが、時代の流れとともに児童数は減少。しかし同校では地域に根ざした教育活動を続けてきました。伝統的な「亀の川念仏踊り」を地域の人々から直接学び、文化の継承者としての役割を果たしたことも特筆されます 。
同校は2025年に創立150周年を迎え、記念式典やタイムカプセル開封など、その歴史を振り返るイベントが開催されました。しかし過疎化や少子化の影響により2026年3月31日に閉校し、151年の歴史に幕を下ろすことになりました。閉校後は、児童たちは統合後の新しい学び舎へと進む予定となっています。
南野上小学校の長い歴史は、地域住民・保護者・教職員の方々による深い愛情と支えによって守られてきました。同校にゆかりのある方は、ぜひもう一度この場所を訪れてその歩みを振り返ってみてください。
(2025年9月執筆)