【南海電気鉄道】高野線6000系車両 引退か
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南海電気鉄道の高野線6000系車両は、1962年に当地にデビューした歴史ある車両です。オールステンレス車両の黎明期を代表する頑丈な車両として知られます。行先表示幕や空調機能拡張など、時代とともに進化を遂げつつ、約60年間にわたり、高野線の輸送を支える主力車両として活躍し続けています。
当初は無塗装のステンレス車体でしたが、1992年以降にこれは青とオレンジのラインカラーのデザインが施されました。そして2023年9月から、「無塗装スタイル」デザインをまとった車両が登場。これは、約30年前の塗装変更直前の姿を再現したものです。往年の姿に歓喜した鉄道ファンにとって、日本の鉄道車両発展の歴史を感じられる貴重な存在とのことです。
完全引退が近づく中、この無塗装スタイルへの復刻は、高野線6000系の「最後の花道」となる可能性が高い状況と言えそうです。ご興味のある方は是非一度、南海電気鉄道の高野線をご利用されてみてはいかがでしょうか。長きに渡り当地の景色を彩ってくれた車両の雄姿を記録する機会があるかもしれません。
(2024年11月執筆)
往年の「無塗装スタイル」です。
PHOTO:写真AC