大田原市立佐久山中学校 閉校
- 文化・教育施設
1947年に開校した大田原市立佐久山中学校(栃木県大田原市佐久山4427-107)が、2018年3月31日をもって71年の歴史に幕を下ろしました。戦後間もないころ、地域をあげて労力として建設に参加し、資金の4割ほどを市民の寄付でまかなった、まさに地域のために地域の人びとが一から造り上げた中学校でした。太田市のほとんどの人びとが親子三世代で通った同校は、心の基盤、地域のシンボルとして愛されていました。同校のモットーである「敬愛」の精神を強く心に持った卒業生たちは、先生や生徒、生徒同士でもお互いを敬いあい、つながりを大切に育んでいます。地域愛と住民同士の絆が強い大田原地区の、地域性のいしずえはここにあったと言えます。現在は旧佐久山中学校として、大田原地区の指定避難場所に設定されています。同校にゆかりのある方はいちど訪れて、青春を過ごした学び舎での思い出をぜひ懐かしんでください。(2019年5月執筆)