栃木市立寺尾中学校 閉校
- 文化・教育施設
 
栃木市立寺尾中学校は、戦後の新学制のもと、1947年4月1日に寺尾村立として創立されました 。その後、1954年9月30日の市町村合併を経て栃木市立校となり、約79年間にわたり、この寺尾地域の教育と文化の核として、重要な役割を担ってまいりました 。
当校の歴史で特筆されるのは、教育研究における卓越性です。創立間もない1950年代には「郡市数学研究校」や「自作教具研究校」に指定されるなど、常に指導的な役割を果たし、県や市から度々優良校として表彰を受けてきました 。生徒たちは、こうした質の高い教育環境で学ぶとともに、地域社会の施設や行事へ積極的に参加することで、郷土の文化を支える重要な担い手としての役割を果たしてきました。しかし、少子化を背景とする時代の変化を受け、栃木市の中学校再編計画に基づき、同校は閉校の途を辿ることとなります 。最終的に2026年4月をもって皆川中学校などと統合され、「栃木北中学校」として新たな歴史を刻む予定です 。閉校後の施設については、皆川中学校とは異なり、市が行政財産として活用を検討しており、教育の場を終えても地域インフラとしての重要性が評価されています 。
長きにわたる歴史の集大成として、学校と地域社会の絆を記念する「寺尾中学校フィナーレイベント」が2025年11月9日(日)に盛大に開催される予定とのこと 。これは、卒業生や教職員、地域住民が一堂に会し、学舎の思い出を共有する最後の機会となりそうです。長きにわたり地域教育を支えてこられた運営主体並びに全ての関係者の皆様に深く敬意を表します。この学び舎で育まれた多くの思い出が、卒業生や教職員の皆様にとって、いつまでも輝かしい宝物となることを願っております。
(2025年11月執筆)


      
    
        
        
      
              
              
              
              
              
              




