【両毛線】山前駅舎 取壊
- 乗り物
- 建物・施設
山前駅は1897年、日本鉄道の駅として足利-小俣間に誕生しました。1906年の鉄道国有化により官設鉄道へ移管され、1949年の国鉄発足を経て、1987年4月1日からはJR東日本が運営を継承しています。
現在の木造駅舎は1926年に建設され、レトロな外観が特徴的です。2019年3月から無人駅となり、かつての駅事務室は「やままえ駅ミュージアム」として活用されています。2021年には硬券作成体験や発車メロディ操作など、鉄道業務を体感できる施設が整備されています。
多くの利用者にとってなじみのある駅舎ですが、2025年6月から現駅舎の建替え工事が始まります。木製の窓枠が残る駅舎は築99年の歴史を誇り、明治の面影を今に伝えるタイムカプセルのようです。当地の歴史を見つめ当地の人々の営みを支えてくれた山前駅舎。最後のお別れの挨拶のために、当地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2025年5月執筆)