音更町立上然別小学校 閉校
- 文化・教育施設
音更町立上然別小学校(北海道河東郡音更町上然別西4線)がその歴史に幕を下ろしたのは2002年(平成14年)3月末のことです。当校の創立は1909年(明治42年)とされており、実に93年の歴史を誇った学び舎でした。長く地域に愛された学校でしたが、駒場小学校へ統合されることととなり、学び舎としての役目を終えました。
然別川の流れが作り出した土地には、碁盤の目のように耕作地が広がっています。その中を走る国道133号線の上然別郵便局近くには、学び舎としての役割を終えた当校の校舎の建物が現在でもその姿を残します。三角屋根のデザインと赤いドアが特徴的な玄関、当時の校章、校舎の壁の大時計などもそのままに、現在では「音更町集団研修施設」の看板が掲げられています。建物としてはまだまだ現役のかつての学び舎は、この地域の子供たちの活動や自然とのふれあい学習のための施設として、新しい役割を果たしているそうです。
当校の歴史に興味を感じた方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。。敷地の片隅にには開校90周年と刻まれた「上然別開拓百年之碑」が佇んでいます。開拓の歴史とともに子供たちの学びの営みを支えてきた、美しい自然と人々の暮らし方を感じ取ることができることでしょう。
(2021年12月執筆)
長年に渡り地域の子供達の登下校を見守り続けました。
かつては地域の子供たちの賑やかな声が響いていたことでしょう。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO:poteto089aaa様