【内房線】安房勝山駅舎 解体/建替
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内房線(JR東日本)の安房勝山駅舎(千葉県安房郡鋸南町竜島)の解体取壊の時期が迫っております。
安房勝山駅の開業は1917年ですが、当駅の駅舎の建造はこの時にまで遡ります。開業から現在に至るまで一世紀超の期間にわたり、当地の交通の要所として活躍し、その建物は安房勝山駅のアイコンとしての役割を果たしてきました。絶景スポットとして人気の大黒山展望台の最寄駅であることでも知られる駅で、駅舎からホームまでの距離が長いことはかつてホーム駅舎側にも線路が走っていたことの名残といえそうです。
長きに渡り地域住民に親しまれてきた駅舎ですが、日本郵便とJR東日本との連携協定に基づき、安房勝山駅郵便局が新規に開局し、同局が駅としての窓口業務を受託する予定となっているそうです。この協定締結に伴い現在の駅舎は解体撤去され、新しい建物が建設されます。
皆さまの思い出の詰まった駅舎がその姿を残すのも残りわずかの期間となりました。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。長年に渡る営みを感じ取れることでしょう。
(2023年5月執筆)
多くの方の沢山の思い出がつまった駅舎です。
当たり前であった景色に残された時間はあとわずかです。
PHOTO:PIXTA