【東京メトロ】8000系 引退
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東京メトロ8000系は、1981年に半蔵門線の初代車両として営業運転を開始しました。1978年の路線開業当初、半蔵門線は東急電鉄の車両を借用していましたが、8000系の登場で自社車両による運行が本格的に始まりました。
導入時、営業車両として日本で初めて先進的なボルスタレス台車を採用し、乗り心地向上と軽量化を実現しました 。当初は8両編成でしたが、路線の延伸に伴い輸送力を増強し、1994年までに全編成が10両化されました。2003年に半蔵門線が押上まで全線開通すると、東急・東武線との相互直通運転が始まりました。これにより8000系の運用範囲は神奈川から埼玉まで広がり、神奈川、東京、埼玉の3都県を乗り換えなしで結ぶ大動脈を形成し、都心と郊外を結ぶ生活路線として沿線地域の発展に貢献しました。
2021年から後継の18000系が導入され、8000系は順次引退しています。2025年度中に全車の運用を終える予定で、40年以上にわたる歴史に幕を下ろします 。長年、首都圏の輸送を支えた名車として記憶されるでしょう。
PHOTO:PIXTA
(2025年10月執筆)







