揖斐川町立春日小学校 閉校

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揖斐川町立春日小学校(岐阜県揖斐郡揖斐川町春日川合1677-2)は、1986年に開校した小学校です。明治時代から続く4つの小学校が統合されて誕生し、地域の歴史とともに歩んできました。春日地区は山々に囲まれた自然豊かな場所で、「薬草の里」として全国的にも知られています。そのため、春日小学校では、ふるさと春日の良さを体感できる多彩な活動が展開されてきました。

例えば、地域の田んぼを活用したどろんこ遊びは、子どもたちが自然と触れ合いながらのびのびと成長できる貴重な体験となっています。また、地元の美術館での芸術鑑賞会や、茶畑での茶摘み体験など、地域資源を活かした活動も盛んに行われてきました。特に春日地区ならではの取り組みとして、薬草を種から育てる活動があります。児童たちは薬草が鹿に食べられてしまわないよう工夫しながら大切に育て、収穫した薬草を使って薬草風呂の入浴剤づくりなどにも挑戦しています。これらの活動を通じて、子どもたちは地域の伝統や自然の恵みを学び、ふるさとへの愛着を深めてきました。

また、春日小学校では地域住民や他校との交流も大切にしてきました。毎年開催される「春日大運動会」では、幼児園や中学校、地域の方々と一緒に盛り上がり、地域一体となった温かい雰囲気が学校の大きな魅力となっています。さらに、スキー交流学習や宿泊体験など、自然の中での学びや他校との交流も積極的に取り入れてきました。

しかし、少子化の影響で児童数が減少し、2025年3月31日をもって39年の歴史に幕を下ろすこととなりました。閉校を前に、地域ではさまざまな思い出づくりのイベントや記念式典が行われ、春日小学校の歩みを振り返る機会となっています。春日小学校にゆかりのある方は、ぜひもう一度この場所を訪れ、春日の自然や温かい地域の絆を感じてみてはいかがでしょうか。

(2024年12月執筆)

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