六戸町立六戸中学校 閉校

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六戸町立六戸中学校(青森県上北郡六戸町犬落瀬柴山2-90)は、1947年に六戸村立六戸中学校として開校し、地域の中核的な教育機関として長きにわたり歩みを重ねてきました。開校当初から地域の発展とともに成長し、1949年には七百分校と岡沼分校が統合されて七百中学校として独立しましたが、後に再び六戸中学校へと統合されるなど、地域の変遷とともに柔軟に対応してきました。1970年には新校舎の第一期工事が完成し、翌1971年には体育館および新校舎の落成式が盛大に挙行され、教育環境の充実が図られました。また、1948年には校章が制定され、生徒や地域住民にとって誇りとなるシンボルとなりました。

六戸町は、豊かな農地と自然に恵まれ、稲作や特産の地鶏「シャモロック」、黒毛和牛、ニンニクや根菜類の栽培が盛んな地域です。町のシンボルである楓や、四季折々の自然、地域住民の温かさが学校生活にも色濃く反映されてきました。生徒たちは地域イベントやボランティア活動、スポーツ・文化活動に積極的に参加し、地域と学校が一体となった教育が行われてきました。

しかし近年、少子化の進行や教育環境の変化を受け、町内の全小中学校を統合した「六戸町立義務教育学校六戸学園」が2025年4月に開校することとなり、六戸中学校は2025年3月31日をもって78年の歴史に幕を下ろすこととなります。長年にわたり地域に根ざし、多くの卒業生を送り出してきた六戸中学校。その思い出深い校舎や校庭には、今も地域の歴史と子どもたちの成長の軌跡が刻まれています。ゆかりのある方は、ぜひこの機会にもう一度足を運び、六戸中学校の歩みを振り返ってみてはいかがでしょうか。

(2024年12月執筆)

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