六戸町立大曲小学校 閉校

  • 文化・教育施設

六戸町立大曲小学校(青森県上北郡六戸町犬落瀬柳沢91−86)は、1962年4月に開校した小学校です。この学校の名称は、近隣にあった十和田観光電鉄線の大曲駅に由来しています。「大曲」という地名自体は存在しませんが、駅周辺で線路が大きく曲がる地形から「大曲」と名付けられた歴史があり、その名称は小学校にも受け継がれました。

大曲小学校は、開校以来地域の発展とともに歩みを重ねてきました。1964年には体育館が落成し、1971年には校章と校歌が制定されました。1989年と1990年には防音校舎の新築工事が行われ、1991年には講堂(体育館)の改築も完了するなど、教育環境の充実が図られました。1994年には校庭の拡張が実施され、児童たちがより広々と活動できる環境が整備されました。さらに、1999年には町内小学校として初めて学校給食が開始され、児童の健康と食育の向上に大きく貢献しました。

2000年には青森県ふれあい活動推進指定校となり、地域との連携や体験活動が盛んに行われてきました。たとえば、田植え体験や町長と語る会など、地域住民と協力した実践的な教育活動が特徴です。2001年には全児童を対象としたスクールバスの運行が開始され、通学環境の改善も進みました。また、2010年には小松ケ丘地区に学童保育所が開設され、保護者の負担軽減と児童の放課後活動の充実にも寄与しました。2011年11月には創立50周年記念式典が盛大に開催され、地域とともに歩んできた歴史を振り返りました。

地域に愛された学び舎でしたが、同校は2025年3月31日をもって閉校し、63年の歴史に幕を下ろしました。閉校記念式典も2024年11月に開催され、多くの卒業生や地域住民が集まりました。今後は町内全小中学校が統合され、新たな義務教育学校「六戸学園」としてスタートします。この学校にゆかりのある方は、ぜひもう一度この場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。懐かしい思い出を振り返りながら、地域とともに歩んできた大曲小学校の歴史と教育への思いを感じることができるでしょう。

(2025年5月改筆)

同じ都道府県の記事

同じカテゴリーの記事

ファイナルアクセス会社サイトはこちら

残り日数で探す

記事ランキング※24時間以内

Final Access Books

注目コンテンツ これが最後です

都道府県から探す