川崎市民プラザ 閉館/取壊
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川崎市民プラザは、川崎市が政令指定都市に移行したことを記念し、1979年に開館しました。「文化・健康の増進」と「福祉・余暇の充実」を掲げ、会議室、ホール、プール、トレーニングルーム、そして美しい日本庭園など、多彩な施設を提供することで、市民の交流と文化活動を支える重要な役割を担ってきました。
しかしながら、開館から45年が経過し、施設の老朽化が進んでいます。耐震性の問題や設備の故障が頻発するなど、維持管理が難しい状況となっており、2022~2023年度にはプールが故障により使用できなくなる事態も発生しました。大規模な改修を行うためには多額の費用が必要となるため、川崎市は現施設の機能を維持することは難しいと総合的な判断が下され、2026年度末をもっての閉館が正式に決定しました。
閉館後、川崎市はプラザがこれまで担ってきた役割を改めて評価し、市民のニーズに応じた新たな施設整備に向けて検討を進める方針です。長きにわたり市民に愛され、親しまれてきた川崎市民プラザ。閉館までの限られた時間ではありますが、ぜひ一度足を運び、その歴史と魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
(2025年2月執筆)
PHOTO:PIXTA