沖縄県立図書館 閉館
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沖縄県立図書館の歴史は、明治43年(1910)に沖縄学の父・伊波普猷を初代館長として始まりました。沖縄戦による壊滅的な資料焼失という苦難を乗り越え、那覇市寄宮1-2-16の地に待望の独立館が開館したのは昭和58年(1983)11月のことです。以来、平成30年(2018)までの34年間、この場所は県民の「知の拠点」として地域社会に深く根ざしました。
当施設最大の特徴は、戦後のゼロの状態から再構築された「郷土資料」の充実です。寄宮の図書館は、琉球・沖縄の歴史や文化を伝える貴重な資料を収集・保存する「宝庫」としての役割を担い、研究者から学生、一般市民まで、自国の文化を探求する人々にとって欠かせない存在でした。また、離島への空輸による貸出など、地理的ハンディを越えた広域的なサービス拠点としても機能しました。
しかし、建物の老朽化と収蔵スペースの狭隘化が進んだため、平成30年(2018)3月31日をもって惜しまれつつ寄宮での歴史に幕を下ろし、同年12月に那覇市泉崎のカフーナ旭橋へと移転しました。長きにわたり県民の知る権利を支え、文化の継承に尽力された運営主体の皆様に深く敬意を表します。かつて寄宮の丘の上、あの静謐な空間で書物と向き合った豊かな時間を、皆様も懐かしく思い出されるのではないでしょうか。
(2026年1月改筆)

美しいフォルムを持つ建造物でもあります。

周辺はガジュマルの緑に覆われます。沖縄らしい光景です。

長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:那覇在住T様







