本部町営市場 解体取壊
- 建物・施設
本部町営市場は沖縄県本部町の渡久地港近くに位置する市場で、1960年代初頭に地域の商業発展を目的として設立されたとされます。設立当初から、本部町営市場は地域の人々の生活を支える重要な場所として賑わいました。市場内には多様な商店が並び、地域の経済活動の中心として機能していました。しかし2000年代にはいるとかつて賑わいは消え、シャッターが下りた空き店舗が目立つ、寂れた場所になってしまいました。しかし地元の方々を中心としたグループの努力により、その後に活気を取り戻しています。
市場内には昔ながらの鮮魚店や精肉店、雑貨店の各種店舗が並び、地域住民やノスタルジックな雰囲気に誘われた観光客に親しまれています。国内外の映画のロケ地としても利用されるなど、観光地としても人気スポットといえそうです。沖縄の歴史の証人ともいえる場所の一つですが、最近の調査で建物の老朽化が明らかになり、2~3年後をめどにした取壊計画が当局より正式に発表されました。跡地は再整備される予定ですが、具体的な計画はまだ発表されていません。
昭和の雰囲気の色濃い魅力あふれる本部町営市場。いよいよその歴史の最終コーナーに入りました。ご興味のある方は是非一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年8月執筆)
多くの人々の思い出を詰め込んでその歴史の最終コーナーに差し掛かりました。
PHOTO:写真AC