中央パークアベニュー 取壊
- 建物・施設
沖縄市コザの中央パークアベニューは、時代と共に役割を変え、沖縄の戦後史を映してきた象徴的な通りです。
その起源は1950年、沖縄人とアメリカ人の「秩序ある取引の場」として計画された「BCストリート」に遡ります。ベトナム戦争期には米兵で賑わう歓楽街として全盛期を迎えましたが、日本復帰を機に転換期を迎えます。1982年から日本人向けの商店街へと再開発が始まり、1985年に白いドーム型アーケードが完成、「中央パークアベニュー」が誕生。この美しい街並みは高く評価され、1987年には「手づくり郷土賞」も受賞しました。
長年親しまれたアーケードですが、建設から約40年が経過し老朽化が深刻となったため、その役目を終えます。安全上の懸念から撤去が決定され、2022年3月には市が解体工事費用の半額補助を決定。これにより、取壊し工事が本格的に進められることになりました。
この通りの歴史を築き、支えてこられた全ての関係者の皆様に、心からの敬意を表します。BCストリートの喧騒、アーケードの下での待ち合わせ。あなたの記憶に宿るこの街の風景は、いつの時代のものでしょうか。通りはこれからも、新たな物語を紡いでいきます。
(2025年10月執筆)

思い出のつまった景色です。

この光景は多くの人々の心に深く刻み込まれることでしょう。
PHOTO:kent







