天川村立洞川中学校 閉校
- 文化・教育施設
奈良県南部の天川村東部に佇む天川村立洞川中学校(奈良県吉野郡天川村洞川410)は児童数の減少を理由に、2018年3月閉校しました。71年の歴史の閉幕です。大和アルプスと呼ばれる1500m以上の山々に囲まれた同校区には、修験道の寺院として有名な大峰山寺への登山口があります。冬の間閉ざされていた大峰山は毎年5月3日の戸開き式と同時に、行者や一般参拝、登山客で賑わい始めます。1947年に開校した同校は「修験の村」の学校だけあって、学校行事も宗教的行事が多かったそうです。2017年9月に行われた同校最後の「ふれあい体育祭」には、生徒や学校関係者のみならず、近隣の老若男女みんなが駆け付けました。体育祭に参加できない家族を思いやるなど、洞川全体が家族のように一緒になってダンスを踊り、住民の胸に残る行事となりました。(2018年6月執筆)