旧旭東幼稚園園舎 解体(のち復元)
- 文化・教育施設
1979年の園舎老朽化による建て替え工事に伴い、解体保存していた部材や解体の記録に基づいて、復元された旭東幼稚園の旧園舎(岡山県岡山市二日市町56番地)は、もともと1908年に建てられたもの。建て替え工事が始まった1979年までは現役で使用され、72年間で非常に多くの園児を送り出してきたという歴史を持ちます。
この園舎は、「八角園舎」または「梅鉢式園舎」と呼ばれる作り。これは明治の末から大正時代にかけて岡山県でよく建設された、八画系の遊戯室を備えた園舎の先駆けであったと言われています。幼稚園史上、高い学術的価値が認められていることから、幼稚園園舎として初めて重要文化財として指定されました。現在は内部を見学することが可能なので、多くの人々が足を運んでいます。
(2019年3月執筆)
メモリアルモニュメントが、園舎の格式を引き立てます。
有名な「八角園舎」の内部です。
長い歴史を経て、新たな息吹を吹き込まれた施設です。
PHOTO:PIXTA