岡山駅前電停乗車ホーム 閉鎖
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2025年の夏、岡山の街の風景から一つの象徴が姿を消します。1912年の開業以来、113年にわたり岡山の玄関口として市民や観光客を迎え、送り出してきた岡山電気軌道の「岡山駅前電停乗車ホーム」が、その長い歴史に幕を下ろします 。この閉鎖は、単なる一つの施設の終わりを意味するのではなく、岡山市が推進する大規模な都市再開発「岡山駅乗り入れプロジェクト」の一環であり、街が新たな時代へと移行する転換点でもあります 。このプロジェクトは、現在の電停から軌道を約100m延伸し、JR岡山駅の東口駅前広場内に新たな電停を設置することで、交通結節点としての機能を抜本的に向上させることを目的としています 。
岡山駅前電停の歴史は、岡山の近代都市としての発展史そのものを映し出してきました。20世紀初頭の近代交通の導入から、戦災からの復興、高度経済成長期の賑わい、そして現代における利便性とデザイン性を重視した都市への変貌まで、そのすべてを静かに見守り続けてきました。この乗車ホームの閉鎖は、利便性の高い未来の都市交通体系に向けた確かな一歩と言えそうですが、世紀を超えて当地の営みを見守り続けてくれたその史実を忘れないようにしたいものです。
(2025年7月執筆)
PHOTO:PIXTA
岡山に住む熱血オタク・えりぴよ(松村沙友理)は、地下アイドル「ChamJam」の舞菜に出会い、生活費も惜しまず全てを“推し活”に注ぐ。舞菜も応えたいが不器用で想いを伝えられない。アイドルとファン、仲間との交流やすれ違いを通じ、「推しが武道館に立つ日まで応援する」えりぴよの一途な愛を描く笑いと感動の青春ドラマ。
岡山駅前電停は、主人公・えりぴよ(松村沙友理)やオタク仲間たちがライブ会場やイベントに向かう移動シーンで何度も登場します。“推し武道”の聖地巡礼スポットのひとつであり、岡山らしさを強く印象づける舞台背景とのことです。