Final 2025年10月2日 記事【津山線】 福渡駅舎 取壊のイメージ画像

【津山線】 福渡駅舎 取壊

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岡山県岡山市北区に位置するJR津山線福渡駅は、1898年に中国鉄道の開業と同時に誕生しました。鉄道開通以前、この地域は旭川の水運や街道の宿場町として栄え、特に「福渡相場」という独自の物価基準が生まれるほど交通と商業の要衝でした。駅の設置は、その役割を近代的な鉄道へと引き継ぎ、地域の人々の暮らしを支える拠点となっていきました。

時代が移り変わるにつれて、駅の役割も変化しました。1944年には国有化され、その後は貨物や荷物の取り扱いが廃止され、2011年には無人駅となりました。しかし、単なる旅客駅となった後も、複数のホームを持つ構造から、津山線の運行上、列車が行き交う重要な拠点としての機能は今も健在です。そして、この歴史を100年以上にわたり見守ってきた木造駅舎が、この度、その役割を終えることになります。1909年に建設されたこの駅舎は、老朽化が進んでいるため、2025年10月に閉鎖・撤去される予定です。その後、2026年6月までには、利用者向けの新しい待合所が設置される計画です。これは、地域の玄関口が次の時代へと生まれ変わる、大きな節目と言えるでしょう。

長年にわたり、地域の生活を支え、鉄道の安全な運行を維持してこられた関係者の皆様には、多大な敬意が表されます。そして、この駅を利用した多くの人々の心に刻まれた思い出は、これからもこの場所に残り続けることでしょう。

(2025年9月執筆)

大切な思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

小さな町に佇む美しい駅です。

 

永遠に記憶しておきたい景色です。

PHOTO:くろうさぎ様

 

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