富山県立南砺福野高等学校 旧本館 巌浄閣 移築・修復
- 文化・教育施設
富山県立南砺福野高等学校の旧本館・巌浄閣(富山県南砺市苗島443)が、記念館として公開されています。同校は、1894年富山県簡易農学校として創立、改称や統合を経て2010年に現在の名称になりました。
100年以上続く同校の歴史のなかで、1903年に富山県立農学校校舎として建設された建物(旧本館)が、1968年に移築・修復され「巌浄閣」と名付けられました。1987年に富山県の建築百選に選定され、1997年に国の重要文化財に指定されています。和洋折衷の木造2階建ての同館は、上げ下げ窓など西洋建築のデザインを取り入れており、突き出した玄関のポーチや2階の屋根に乗るゲーブルが特徴的で、明治時代の面影を残す大変貴重な建物となっています。現在は記念館として綺麗に保管されており、ドアや窓は当時のままの状態で残っているそうです。緑に囲まれたノスタルジックな校舎に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2018年8月執筆)
美しい木張り板の廊下です。
格式を感じさせるデザインです。
歴史と伝統は未来に引き継がれてゆきます。
PHOTO:遍照の響き/福野高校