【富山地方鉄道】早月加積駅舎 改築
- 乗り物
- 建物・施設
富山県滑川市追分に位置する早月加積駅は、富山地方鉄道本線の駅として1950年3月に開業しました。この駅の誕生は、地域の交通利便性向上を目的としたものであり、同日には隣接する早月駅が越中中村駅へと改称されるなど、沿線の駅名整理も同時に行われました。
開業当初から木造駅舎を有し、相対式ホーム2面2線を備えた地上駅として設計されました。駅舎は素朴ながらも地域の玄関口として親しまれ、長らく有人駅として運営されてきましたが、1989年には無人駅となり、現在もその形態が続いています。駅舎入口上の駅名表記は、近年まで旧字体の「驛」が使われていたことから、歴史の趣を感じさせる佇まいが残されています。
早月加積駅は、主に普通列車が停車し、通勤や通学、地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能してきました。かつては当駅始発の上り電車も設定されており、運行ダイヤの柔軟性を活かした運用がなされていました。
そして2025年、長年地域に親しまれてきた木造駅舎が新たに改築される運びとなりました。新駅舎は、現代の利便性やバリアフリー対応を取り入れつつ、これまでの歴史や地域性を大切にしたデザインが採用されています。これにより、早月加積駅は今後も地域の交通と暮らしを支える存在として、さらにその役割を強化していくことが期待されています。
早月加積駅の運営に携わるすべての方々の尽力に心より敬意を表します。鉄道ファンや地域の皆さま、ぜひ現地を訪れ、歴史と新しさが融合する早月加積駅の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
(2025年5月執筆)
PHOTO:PIXTA