智頭町立山形小学校 閉校/統合
- 文化・教育施設
鳥取県東部の山林の多い智頭町郷原地区に智頭町立山形小学校(鳥取県八頭郡智頭町郷原238)は静かにたたずみます。同校は1875年の郷原小学校が創立起源で、1942年に現在地に新築移転し、2012年統合により閉校しました。136年もの長い歴史を持つ小学校でした。
国の有形文化財に登録され、現在は地区の住民らによってきれいに管理されています。特徴的なのは81メートルもの長い廊下を持つ2階建て木造校舎。元の姿に修繕された屋根は赤く、クリーム色の壁には音符やカエデの葉が可愛らしく描かれており、昔懐かしいふるさとの風景を感じられます。中に入ってみると教室には机や椅子も並べられ、壁には子供たちの絵も飾られるなど、多くの児童で賑わった当時の雰囲気を味わうことができます。今でも山のふもとにどっしりと構える山形小学校に、近くを訪れた際には足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2018年8月執筆)
年期を感じられる階段です。
木枠が美しいガラス窓です。
何十年にもわたり、この廊下に子供たちの歓声が響いていたことでしょう。
PHOTO:遍照の響き/山形小学校