旧佐野社宅 解体/取壊
- 建物・施設
旧佐野社宅(宮城県栗原市鶯沢南郷佐野)は1934年に建設された旧細倉鉱山従業員の社宅跡地です。2004年ごろまで人が住んでおり、調度品や当時の店舗などがそのまま残された木造家屋は、過ぎ去ってしまった昭和の時代を思い出させてくれます。近代化に貢献した細倉鉱山とその従業員様の営みの歴史を現在に伝える跡地として、近代化産業遺産にも指定されました。しかし東日本大震災により敷地内への立ち入りが禁止され、2013年12月には耐震性の関係から解体されてしまいました。
80年もの期間に渡り、当地の人々の生活の場であった佐野社宅。すでにその姿を見ることはできませんが、この場所にゆかりのある方はもう一度足を運んでみてはいかがでしょうか。地域の人々の美しい日々の営みを感じ取れるかもしれません。
(2020年6月執筆)
映画などの撮影にも利用されてきました。
2000年頃までは地域のすべての建物で人々が生活されていたそうです。
人々の息遣いが聞こえるような美しい街並みでした。長きに渡り本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
当地の在りし日の美しい姿を確認できる作品です。