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福井空港 再整備

  • 建物・施設

福井空港は、福井県の空の玄関口として1966年に坂井市春江町で開港しました。構想自体は1961年に県の総合開発計画の中で始まり、1962年に建設地が決定し、1964年から整備工事に着手されました。開港当初は東京・羽田をはじめ名古屋などへの定期便が運航され、一時は東京線が1日2往復まで拡充された時期もありました。

しかし1976年、小松空港のジェット化など周辺空港との競合により利用客が大幅に減少し、定期旅客便は運航休止となりました。以降、福井空港は主にチャーター便や自家用機、グライダーなどの発着が中心となります。その一方で、1991年には県警ヘリ、1997年には防災ヘリの配備が進み、災害時や救急輸送の拠点としても重要な役割を果たすようになりました。

近年では、空港が航空スポーツや産業航空、そして医療や防災活動の拠点として多彩な活用を見せており、JAXAによる氷雪モニタリングシステムの実証実験など新しい動きもあります。また2024年からは、ビジネスジェットや観光需要に対応するため、老朽化が進んだ空港ターミナルビルの建て替えや駐機スポット拡充など、本格的な再整備が進められることとなりました。利便性や広域防災機能の強化、地域住民との協働も意識され、近い将来のさらなる機能拡充が期待されています。福井空港を長年にわたり運営してこられた関係者の努力と地域への貢献に、深い敬意が表されます。

当地の景色も近い将来その姿を大きく変えそうです。ぜひこの機に福井空港を利用し、長きにわたる歴史を体感されてみてはいかがでしょうか。

(2025年8月執筆)

PHOTO:PIXTA

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