佐野市立氷室小学校 閉校

  • 文化・教育施設

木県佐野市水木町に所在した佐野市立氷室小学校が、2023年3月31日をもって閉校しました。これは、佐野市が推進する「学校適正規模・適正配置基本計画」に基づくもので、同校を含む計6校が統合され、翌4月1日に新たに「佐野市立葛生義務教育学校」が開校しました 。

氷室小学校は、1980年に水木小学校と秋山小学校が合併して開校した学校です 。その校名は、1889年の町村制施行時に水木村、秋山村、柿平村が合併して誕生した旧「氷室村」に由来します 。この地域名は、近隣の氷室山や氷室山神社とも関連が深く、古くからの土地の歴史を反映したものでした 。学校の歴史的源流はさらに古く、前身校の創立は明治初期の1873年、あるいは1877年と記録されています 。

閉校の直接的な要因は、少子化を背景とした市全体の学校再編です。閉校が正式に決定された2021年度当時、氷室小学校の全校児童数は20名から25名程度、教職員は8名という小規模校でした 。この少人数ならではの環境は、学校と地域の強い結びつきを生み出す土壌となっていました。学校は単なる教育施設に留まらず、地域コミュニティの核として機能し、佐野市が推進する学校支援ボランティア制度などを通じて、地域住民が児童の学びや安全確保に積極的に関わるなど、密接な連携が見られました 。

2023年3月31日をもってその役目を終えた氷室小学校の学籍と歴史は、新たに開校した佐野市立葛生義務教育学校へと引き継がれました 。この新設校は、小学校1年生から中学校3年生までの9年間を一貫して教育する「義務教育学校」として、地域の新たな教育拠点となっています 。  前身校の創立から約150年、地域社会の中心として子供たちの成長を見守り続けた学び舎の閉校は、佐野市の教育環境が時代の変化に対応し、新たな段階へ移行したことを示す出来事となりました。

(2025年10月改筆)

 

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