日高町立富岡小学校 閉校
- 文化・教育施設
日高町立富岡小学校(北海道沙流郡日高町富岡)がその歴史に幕を下ろしたのは1976年(昭和51年)3月末のことです。当校の創立は1913年(大正2年)にまで遡るので、63年の堂々たる歴史でした。今では民家の数を減らし過疎化が進む地域ですが、1952年(昭和27年)の校舎落成式には子供も大人も、地域の人々が大勢集まった様子が写真に残されています。校舎落成の後、より頑丈な体育館も建てられるなど、長い年月にわたり地域の子供たちの学びを支え続けました。
当地には役割を終えた学び舎が今でも静かに佇みます。日高町の中心部から道道847号線を南へ進み、岡春部川が作った平野に出ると、交差点の先に赤い屋根の建物が見えてきます。背の低い木造の建物が校舎、屋根の高いモルタル壁の建物が体育館だったのでしょう。閉校から40年を超える時間が経ち傷みが目立ちますが、地域に根付いた学び舎の面影がそのままに保たれています。
ご興味のある方はこの場所に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ある学び舎を前にすれば、元気に走り回る子供たちの姿が思い浮かぶことでしょう。
(2021年12月執筆)
卒業生・先生・地域住民など関係者様の心の中に、美しい思い出が永遠に記憶されますように。
PHOTO:poteto089aaa様