神奈川県立瀬谷西高等学校 閉校
- 文化・教育施設
神奈川県立瀬谷西高等学校(神奈川県横浜市瀬谷区中屋敷2丁目2-5)が、2023年3月末をもって閉校となります。当校は瀬谷区で二つ目の県立高校を求める住民の声に応え、1978年に設立されました。仮校舎でスタートした後、1980年に現在の場所で本校舎が完成。当地にて45年にわたる歴史を紡ぎ、その間、13,800人を超える卒業生の巣立ちを見送りました。
当校は、横浜市瀬谷区の住宅街の一角にありながら校地は緑に囲まれ、校舎とグラウンドの間にもかつての周辺環境を残した林が置かれています。「思索の森」と名付けられたこの緑地は、貴重な植物の生育を守り、生徒たちのボランティア清掃活動の実践の場になってきました。
閉校にあたり入学生の募集は停止しており、2022年度は2・3年生のみ、2023年度には3年生のみが在籍します。2020年度入学の最終学年を中心に、SDGsをテーマにしたプロジェクトが展開されており、地域での花の植樹やフードドライブ活動などの成果が現れています。この活動は、生徒たちは自主的に考え行動する力を養う教育課程であるとともに、地域貢献・恩返しでもあり地域に当校のレガシーを残そうとする取り組みでもあるとのことです。
当校にゆかりのある方は、今一度、現地を訪れてみてはいかがでしょうか。校章にあしらわれた檜のようにまっすぐ力強く成長する生徒たちと、彼らを支えてきた当校の有終の美を見届けることができるでしょう。
(2021年11月執筆)
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