渋川市立三原田小学校 栄分校 閉校
- 文化・教育施設
渋川市立三原田小学校栄分校(群馬県渋川市赤城町栄字横野929-1)の閉校式が行われたのは2009年3月28日のことでした。1987年に開校した当校は、小学1年生から3年生までが通う分校。1年生から本校へ通えるようになった2000年以降、分校の児童数は減少傾向が強まり、2007年度には在校生は3年生が1人となりました。最後の在籍生を送り出した後、当校は休校となり、2009年に半世紀を越える長い歴史に幕を下ろしたのです。
赤城山の北西の山麓に築かれた当校は、「ぶんこうのうた」に歌われたように、広い青空や輝く太陽に見守られ、四季折々の豊かな自然に育まれた学舎でした。標高500mを越える高地でもあり、学校運営には困難も多かったそうですが、保護者や地域の人々の献身的な協力に支えられていたとのことです。旧・赤城村に入植した開拓精神あふれる人々は、学校の敷地や校庭、通学路の整備、給食の運搬などで学校を支えました。
学び舎としての役目を終えた当校の建物は、趣深い木造平屋建ての校舎や体育館などの学校設備が残されています。図書館や音楽室などもそのままに、食育などを行う団体によって活用され、今も地域の人々を見守っています。
(2022年4月執筆)
長年に渡り地域の子供達の登下校を見守り続けました。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO: 廃校5000 様